2021.05.12
24's BLOG
必見ムービー!【翻訳付】LOST『R.N.F’96』メイヘム本人のモデル解説動画
【翻訳付】LOST『R.N.F’96』メイヘム本人のモデル解説動画
1996年にリリースしたラウンド・ノーズ・フィッシュの原型だ
25周年の特別記念バージョンだな
25年のタイミングで、記念した何かをしたいと思ったんだよな
このオリジナル版のラウンド・ノーズ・フィッシュが
ロストと俺の進む道と可能性を示したんだからさ
ラウンド・ノーズ・フィッシュを世界に広めた
クリス・ワードとコリー・ロペス、当時のスタッフにも感謝してるよ
コリーにシェイプした初期版のラウンド・ノーズ・フィッシュが
何本か保管してあるんだけど、今回はそれをベースにした
そのオリジナルに近づける事を一番に考えたんだ
オリジナルデザインとその理念をベースに
最新のデザインで少しづつチューンアップしたよ
細かいところだが、無駄のないカーブで
スムーズになったって感じかな
オリジナルより さらに良くなっているよ
とにかく1996年にコリーが乗っていた
5’5”x19 1/4”がベースだ
このデザインのアイデアは1994年の秋にクリス・ワードが
パフォーマンスフィッシュ的なものが欲しいと言い出した事が始まりだ
そこから1年後くらいにラウンド・ノーズ・フィッシュが完成した
そして1996年にコリーやクリスが、そのラウンド・ノーズ・フィッシュ
をハワイに持ち込んで話題になった
その時の映像をメインにして俺たちは『5’5”x19 1/4”』ってサーフムービーを製作したのさ
なぜこのラウンド・ノーズ・フィッシュが革命的に話題になったのか
それは当時のフィッシュデザインでは
考えられないテールエリアの幅の細さだろう
1990年代のフィッシュといえば、トミー・ピーターソンの
ファイヤーボールやステーブ・リスのサンディエゴフィッシュだ
それらのフィッシュは、めちゃくちゃワイドな
フィッシュテールで、簡単に動くボードとはいえなかったし
ゆったりしたサーフィン用のデザインだったんだ
そんな時代に、テールから12インチ部分の幅が
パフォーマンス ショートボードと同じフィッシュが登場した
14 3/4”とか15”くらいの幅だ
スワローテールは、極端に狭いわけではないが見ての通り広いわけでもない
ここから後ろのテールエリアは、ほとんどパフォーマンス ショートボードのアウトラインだ
面積が抑えられているから、反応が良くて、細かく鋭い動きやターンのドライブ性能が高い
いわゆるレトロ フィッシュには不可能な性能なんだ
そしてこの改良された最新版は、テールロッカーはゆるい
しかし、シングルコンケーブとVボトムの組み合わせは
レールラインに かなりのカーブをつける事ができる
前足部分からテールまでのエリアだな
だからハードな波のキツいポジションでも反応が良くバーティカルなサーフィンができて
チューブの中でも細かいアップスで加速ができる
センターからのコンケーブが可能にするレールカーブが
劇的な加速を与えるからだ
コンケーブがレールの高さを出し
テールに行くにつれて差が大きくなり、レールカーブが生まれる
対照的にセンターのストリンガーラインはフラット気味にゆるいカーブだ
だからスピードと加速力もあるんだ
ノーズロッカーも適度に入っている
特に先端から30cm~45cmあたりだ
レールを入れたカービングも、ほれた波のテイクオフも
バックサイド、フロントサイド、垂直に当てることもできる
適度なノーズロッカーがあるから
ノーズやレールが引っかかったりしない
中間のこのエリアがフラットでストレートなアウトライン
だからスピードと加速力がある
ノーズとテールについて、なぜだか説明を
してこなかった事がある
シェイプするときは無意識でやってたけど
はっきりと意識したことがなかったんだよね
ノーズとテールから30cmの幅が同じだって事なんだ
ダブルエンダーと言ってもいいだろう
去年ストックサイズを見返すことがあって、5’0”から6’6”まで
このポイントのノーズとテールの幅は同じだと確認した
あるボードは、ノーズもテールも38cmだし
でかいボードは、ノーズもテールも40cmとかな
じゃーこれが何を意味するかというと
加速からターンまでのバランスがいいって事なんだ
特にターンの伸びや加速時に発揮する
このダブルエンダーってのは、ウェイン・リンチ達が
発展させてきたデザインで、俺にも影響しているんだろうな
そんなわけで、いろんなアイデアと知識を追加して
最新版のラウンド・ノーズ・フィッシュが出来上がったわけだ
ストリンガーは2本構造の細いタイプを採用したから
ボードが凄くフレックス(しなる)する
細いストリンガーとのバランスを考えて
ノーマルな重さのフォームを標準で採用している
しかし、グラッシングを軽くしてある
トップはまず6オンスの1層でスタンダードのフォームと相性がいい
テール部分は4オンスのボランクロスで強度をあげている
見た目にもわかるだろう
ボトム側は、4オンスクロスを1層で仕上げている
ディケールは、去年から使い始めた
主張しすぎないミニサイズのロストとメイヘムのロゴだ
こういったスモールサイズのサーフボードに合うだろ
ツインフィン、またはスタビライザーをプラスでも
乗れるフィンポジションにしてあるんだ
これが『ラウンド・ノーズ・フィッシュ 96』だ
原型のラウンド・ノーズ・フィッシュを再現しつつ
25年で進化したデザインでチューンアップしたものだ
このブログを書いたスタッフ
こんにちは西井です。 長年のプロサーファーとしてのノウハウと、カリフォルニアサーフインダストリーとの太いコネクションとLostのシェイパー"メイヘム”との20年を超えるリレーションシップによりLOST&Placeboサーフボードの正規輸入総代理店 「LUVSURF」 を東京都大田区で1996年からやっております。リニューアルされたWEBサイトでは毎日24’sブログを更新しておりますので、ぜひチェックしてください。