題名『やっと!』Hurley Proが終わった後のMAYHEMの感想です。
題名『やっと!』Hurley Proが終わった後のMAYHEMの感想です。
長く、緊張が続いた週だった・・・・Hurley Proが開催されるまでの数日、心配事ばかりだった。多くのサーファーにボードを作り、訪れるサーファー、ひとりひとりと、ボードのテストを行い、調整をしてきた。大会期間前の波は、とても小さく、弱く、新しく作ったボードのテストを行うには、とても難しいコンディションだった。誰もが良い波を期待していたとは思うが、ただ、ひどすぎない波であることを願っていたのかもしれない。
早い段階での私の注目選手は、
ローカルサーファーのイアン・クレーン(Ian Crane)と
ネイト・イオマンズ(Nate Yeomans)。
両者ともギリギリ枠に入り、大会出場できることになった。彼らは、トライアルを2位、3位で納め、次へのヒートへ進むことを認められた。どちらもヒートを勝ち抜くまでには至らなかったが、集まったローカルにいいところを披露することができた。私たちも、彼らのことをとても誇りに思う。
この夏のUS OPENで優勝を決めたアレホ・ムニーツ(Alejo Muniz)が、カリフォルニアに戻ってきて、ハンティントンビーチでのウィニング(優勝)ボードのV2ShortBoard(2014モデル)をベースにした新しいボードを何本かオーダーをしていった。イベント前の数日前まで彼の新しいボードは仕上がらなかったので、彼がそれらをテストする時間はほとんどく、結局、彼は古く確実なハンティントンと同じボードを乗った。
アレホは、この大会では成功しなかった。ラウンド2でジョンジョン・フローレンス(John John Florence)と対戦し、私たちをゾクゾクさせてくれた。パワフル、しっかりとしたレールワーク、満ち溢れる自信がアレホをさらに進化させ続けているようにみえた。
New Schoolとパワーサーフィン(6’0.5 F1Stub/Driver)を非常になめらかにブレンドしたボードで、ブレット・シンプソン(Brett Simpson)は、ラウンド1でケリー・スレーター(Kelly Slater)とディーン・レイノルズ(Dane Reynols)を倒した。
これはシンポ(Brett Simpson)の自信に大きくつながっただろう。1位通過でラウンド3へ。全力のジョディ―・スミス(Jordy Smith)と対戦。
大会中、コンディションが悪かったヒートの一つ。ブレットは、5’10.5 X 19.25 X 2.38のSub-Driverで、ラウンド3も調子は良かったが、 選べるほどの波がなく、13位でハンティントンに帰っていった。ワールドステージで戦うことができるカリフォルニアのサーファーの中の一人であるブレットには、この落ち込みから脱出して、来年もツアーに参戦してほしいと思う。が、今年はもう達成できそうにない。ラウンド3で見せた小さい波での彼のサーフィンは、WQSのコンペティターを倒し、また戻ってくるということを物語っていた。
私達の一番のお気に入り、コロヘ・アンディーノ(Kolohe Andinoが、ラウンド1で、きわめて小さいレフトで勝利。
まぁまぁな波(あまりよくない波)に乗ることを諦めたことで、ミックがミドルサイズの波に乗り、不必要に苦労することなく、必要なポイントをゲットした。
ラウンド1は、2位通過でラウンド2へ。マット・ウィルキンソン(Matt Wilkinson)を負かした。次のヒートでタジ・バロウ(Taj Burrow)と顔を合わせるためだけに。。。私がもっとも力を注いできた二人が過去1年にわたり4つのイベントとも早い段階で戦わなくてはいけないことはとてもおもしろくない。私は、彼らふたりがいつかファイナルで顔を合わせる時がくるのを辛抱強く待っているんだ。というか、コロヘは、サーフィンがまたさらにうまくなっている。タジは、ライトの波をミスなく乗りこなした。彼のスピードは、コロヘの力強い巻き込みターンや、エアーをも負かす点をたたき出す。
コロヘは、まだたったの19歳。続けてプライムシリーズの大会でいい結果を2度だしている(USオープンでは2位、Azoresでの大会は3位)。またしても、、、と思ったが、今回は残念な結果となった。
私たち皆、彼のサーフィンをみて、WCTではいい結果をだすと思っている。いつかね。
彼が乗っていたのは、5’10 19 2.25 SubDriver、3ヒートとも。
アダム・メリング(Adam Meling)は、私のお気に入りテクニックを持つ一人。彼のフロントサイドの巻き込みターンは、ミック・ファニング(Mick Fanning)といい勝負だ。数週間前のAzoresのプライムイベントでは、2位を決めたばかり。
彼が乗っていたのは、何年か前に作った5’10″x 18.5x 2.25 Driver 。このボードのコピーを何本かオーダーしてきた。彼は、その板を使い、現時点のワールドチャンピン パーコとラウンド3で戦った。アダムもスタートのラウンド1で勝ち、ラウンド5でケラ(Josh Kerr)に負けた。彼の技術はパーフェクト、かつ攻撃的な巻き込みもそうだが、この写真のようにテールをトスする(持ち上げる)ことをして才能を見せつけてくれた。(上の写真が去年のボードで、下の写真が新しいボード)
1週間中、ジュリアンは、ものすごく強かった。大会3日目、私が今まで見た中でWTイベントで最も悪い波に乗っていてもね。確実に、彼は、この週のベストサーファーだと言える。我々は彼にクイーバーを20本作り、大会直前に彼はそれを手にした。しかし、JSを乗って快適に違和感がなく乗りこなしていた。
タジもジュリアンもレッドブル主催の”21日”エピソードビデオに取り組んでいた時は、
ファイナルでこの二人が顔を合わすことになるとは誰も想像しなかったのでは?
そして、今週のジュリアンのサーフィンを見た後だと、タジには勝ち目がないのでは?と皆少しは思っただろう。
結局、タジがよい波を選択し、その波をミスなく乗りこなした。彼は、本当に攻撃的、かつ素晴らしいサーフィンをした。そして、明らかなワイドルドなリップにより勝利した。彼のフロントサイドスナップからテールのフィンを抜くターン、これらは最終日の誰よりもシャープで、クリティカルで、早かった。
タジは、4ヒートとハーフヒート(Patrick GudauskasとSETが入らす再スタート)を行い、毎回、ラウンドを重ねる度に、タジのサーフィンはよくなっているように見えた。ジュリアンは、スタート時点から前のヒートよりリズムが落ちてきているようだった。
実際、ヒートのスタートを知らせるホーン(合図)の前、ジュリアンは沖で待ちながら、イライラしていた。
私には、それは鎧にヒビでも入っているように見えた。きっとタジにもそう見えていただろう。
タジにとっても、いい波だと言う、ここLOWERS WCTで勝つことは、私のボードの正当性の裏付けとなった。
過去にタジは、2回もこのLOWERS WCTファイナルで負けているしね。
タジの勝利は、私の25年間ものシェイパー人生において最高(頂点)の出来事となったのだ!
クリスチャン・フレッチャー(Christian Fletcher)が、私が工場の未習いの頃に、リペアーしたボードで、その時にペイントした板に乗ってBud(バドワイザー)ツアー大会で優勝したとき以来、私はいつか、自分のボードでワールドツアーイベントでの勝利をここローワーでおさめたかったんだ。
私は、地球上で、ここローワーで一番多くサーフィンをしている。
今回のタジと自分のボードの勝利は私にとって、私のボード人生にとって、最も最高なことなんだ。
私は、今までここローワーで、USチャンピオンシップや、ナショナルタイトルをいくつも獲得しているが、
今まで、WCTの大会は逃していたんだからね。
そう、やっと、遂に、勝ち取ったんだ!
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おめでとうマット!
ボードを高々と持ち上げて持っているのが本当に嬉しそうですね!
こんにちは西井です。 長年のプロサーファーとしてのノウハウと、カリフォルニアサーフインダストリーとの太いコネクションとLostのシェイパー"メイヘム”との20年を超えるリレーションシップによりLOST&Placeboサーフボードの正規輸入総代理店 「LUVSURF」 を東京都大田区で1996年からやっております。リニューアルされたWEBサイトでは毎日24’sブログを更新しておりますので、ぜひチェックしてください。